マンション経営で経済安定

マンション経営をしている幸代さんは、中学時代の友人です。中学時代から体育万能だった彼女は 体育の教師になりました。その後、同じく中学の同窓生だった伊藤君に嫁ぎましたが、この伊藤君のお家というのが近所でも有名な地主さんでした。幸代はものすごい玉の輿に乗ったと、同窓生女子からは羨望と嫉妬の入り混じった目で見られました。けれど実際は資産家の嫁にはそれなりの苦労も多かったようで、特にお姑さんにはいじめられるとしょっちゅう嘆いていました。

もともと活動的な彼女は 両親のマンション経営を手伝う夫の元で専業主婦に納まっていられる人ではなかったのですが、彼女が外へ出るのを姑が極端に嫌ったため 思うに任せませんでした。それでも外に出たくてガマンできない彼女は、例えば旅行に出る時は 家族全員分の3食の食事を全部用意して、冷凍にして、チンすれば食べられるような状況にしてから出掛けました。姑に文句は言わせない、という闘争心むき出しのやり方で、あれでは文句は言われなくても愛されもしないだろうと回りの者はヒヤヒヤしました。

けれども結局彼女はそのやり方を貫いて、とうとう彼女の天下がやってきました。ついに舅・姑が亡くなって 彼女とその夫の時代になったのです。今、彼女はマンション経営は夫に任せ、自分は自由になった財産を使い放題に使って やれダンスだ、やれ英会話だと飛び回って 嫁として雌伏していた時代のウサを晴らすかのように 楽しげに生きています。ただ、会社勤めもしたことのない世間知らずの夫が 気の強い嫁から見えないところで一体何を考えているのか、それは知らないし、これからもずっと知らずにいたいと思っています。

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