子どもたちに教え

子どもが散らかすたび

先生がするはずがないくいきれない。
しつけをしてくれたような気がする。

ですから、期待のかけ方にも限度があるということです。
それその子供の器量に合った期待の仕方をしなくてはいけません。この子ならばここまでできるなと、子供の素質,能力をよく見てやることです。たとえば、子供にピアノの素質もあまりないのに、親が子供をピアニストにしたいと期待して、いくら子供のお尻をたたいても、その子にとって苦痛なだけで、一層ピアノが嫌いになってしまうでしょう。その子に向いていないことで、いくら期待をかけても仕方ないのです子供の器量に合った期待をするというのが、親の知恵であり英知といえるのです。子供を教育するための賢さというものは、お母さんにもお父さんにもまた学校の先生にも求められることです。
お母さんが、お子さんを注意するとき、こんな注意の仕方をすることはありませんか。
たとえば、夏の暑い日に子供を連れて外出したときに、水道工事のおじさんが汗びっしょりになりながら働いている。こういう人を見たときに、僕も一生懸命に勉強しないと、わよなどと言う。これは職業に対する偏見があります。
あのおじさんみたいになるそんなときに、「おじさんたちが一生懸命に働いて下さっているから、と言うのが賢いお母さんなのではないでしょうか。

大学のよう

僕もおいしい水が飲めるのよ」
一般的にお母さん方は、たとえば誰かを引き合いにしてなるわよといった注意の仕方をしていないでしょうか。

一生懸命に勉強しないと、誰だれのようにとくによく引き合いに出されるのがお父さんです。いつも悪い例としてお父さんを引き合いにしていたら、子供はお父さんを尊敬しなくなってしまいます。
また、お母さんとお父さんの教育方針が違っていても困ります。お母さんが子供に勉強しなさい
とうるさく言っても、お父さんがそんなに勉強する必要はないよと言うことがありますその点、お父さんよりもお母さんのほうが子供に対しての期待が大きいということがいえるのでしょう子供にとっては、お母さんとお父さんの言うことがまったく違っていては戸惑ってしまいます。ですから、子供に関して、お父さんとお母さんが時々話し合って、子供の教育方針についてはある程度一致するようにしておいてほしいものです。
しつけの基本は厳しく浩宮様に対するしつけの方針ほめるのもなかなかタイミングよくできないものですが、叱るというのは、もっと難しいものです。

母親たちの要請に応えたからでした。

子供がいいことをすればほめる、悪いことをしたら叱るというのは、しつけの基本といえます当時の皇太子殿下と妃殿下から、私が浩宮様のご養育の専任の侍従に指名されたのは、浩宮様が満1歳のときでした。そのとき両殿下は私をお呼びになって、「徳ちゃんが人として恥ずかしくない人に育つように、あるいは人間として立派な人になるように育てて下さい」とおっしゃいました勉強ができるようにとか、駆けっこが一番になるようにというようなことは一言もおっしゃいませんでした。この立派な人間になるようにという教育方針は、私たちが自分たちの子供たちに対するときにも当てはまることです。
それから浩宮様が十一歳になるまでの十年間お仕えしたわけですが、時々どのようにしていったらよいか迷うこともありました。大学に入れたいと思わせるのです。

育児書はあくまでも参考程度に。

そのときに必ず思い出したのは、最初の両殿下のお言葉でした。つねにそこに戻ってお仕えしてきたつもりです。
もちろん、ご両親である両殿下が教育方針をお決めになって、何かあれば、いらっしゃるときには直接に伺いましたし、事前にこういうときはこうして下さいということをお伺いして、その通りにしていましたが、ご公務でお忙しくお留守のことも多かったので、そうしたご指示をいただいていないようなことも起こります。そのときには、両殿下の最初の言葉に戻って、お叱りしたほうがいいときは、きちんとお叱りしたものです。
人間として立派な人になるようにという教育方針のもとで、妃殿下の宮様に対するしつけは、一般の家庭から比べるとはるかに厳しいものだったと思います。こんなことがありました。

子どもができたとしても妻
教育しながら教師

教育家で世界最初

子供に話してあげましょう。浩宮様がまだ三歳くらいのときのことですが、お昼時に食堂を覗くと、すでに両殿下は11階のお部屋に上がられてしまったのか、いらっしゃらなくて、浩宮様だけが一人でポツンと残っていらっしゃっのですそこで私は二階に上がって、両殿下に浩宮様がお一人で食堂に残っていらっしゃいますけれどと申し上げたのです。すると妃殿下が、「徳ちゃんには、サラダを全部食べるまでは上に上がってはいけないと言ってありますから、浜尾さんもそのつもりでいて下さい」
とおっしゃられたのです。まだ三歳の子供ですから、普通の家庭であれば、そこまで厳しくはしつけないと思います。このように、偏食をしてはいけない出たものは全部残さずに食べるといった人間としての基本的なことに対しては、幼いときからとても厳しくしつけられていましたまたあるときは、なぜ殿下がお叱りになっているのか、その内容はわからなかったのですが、何度言っても浩宮様がおききにならなかったらしく、それじゃあ、徳ちゃん、外へ出ていなさいと、ワンワン泣いているまだ二、三歳の浩宮様を食堂の窓を開けて庭にポーンと放り出されたということもありました。

両親は大人しくお人好しの夫婦だったりして

また、「徳ちゃん、言うことをきかないのなら、一時間廊下で立っていなさい」と、本当に立たせていたこともありました。
二、三歳の子供に対して、このように厳しくしつけるお父さん、お母さんはあまりいないのではないでしょうか。浩宮様は将来天皇になられるお方と、お考えになってのことだったのでしょう。これは礼宮様に対しても、まったく同じように厳しいしつけをなさっていました体罰も時には必要です私の場合、浩宮様を叱るときには、三度までは口でいけませんよというようなことを言って、それでも言うことをおききにならないときには、お尻をたたくか戸棚に閉じ込めるといった体罰を与えるという方針を、自分で決めていました。


大学に入れたいと思わせるのです。 子どもを苦しめるばかりです宿題をたくさんに出 教育書で読んだのでこんなふうに叱ってみる